【昭和】 学校から消えた懐かしい光景。アルコールランプ、ぎょう虫検査、体操着のブルマー、焼却炉・・・・・・
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【昭和】 学校から消えた懐かしい光景。アルコールランプ、ぎょう虫検査、体操着のブルマー、焼却炉・・・・・・
組体操に限らず、学校空間から人知れず消えたものは多い。
【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/03/post_9192.html】
【1】アルコールランプ
理科室の定番アイテムのアルコールランプは、現在、ほとんど使われていない。
理由は取り扱いが危険なためといわれる。
確かに、火に勢いがあり、消し方に気をつけなければ、火傷を負う可能性がある。
そのため、授業の実験で火を用いる場合は ガスバーナーが使われている。
さらにアルコールランプとセットで用いられていた、金網にも変化が見られる。
かつて、金網の中央にある白い円には、有害なアスベスト(石綿)が用いられていた。
現在では無害なセラミックのものに切り替わっている。
【2】消毒液の赤チン
わんぱくな子供にとってケガはつきもの。そんな時、保健室で活躍したのが「赤チン」であろう。
正式名称は、マーキュロクロム液である。液体は赤色であり、肌に塗ると真っ赤に染まる。
安価でありながら、殺菌能力が高いため、広く出回っていた。
ただ成分に人体に有害な水銀が含まれていたことや、「赤チン」を塗る際のハケを使い回すのは不衛生だといった声により、市場から姿を消してしまった。
現在、赤チンを知るのは30代以上の昭和世代ではないだろうか。
【3】ぎょう虫検査
ぎょう虫はヒトの盲腸に宿る寄生虫である。人から人へ感染することもあり、かつては小学3年生以下の児童に検査が義務付けられていた。
だが感染率が著しく減少したため、2015年限りで廃止されている。
ぎょう虫検査に引っかかるとプールに入れなかった。
肛門に貼り付けるセロファン型の検査キットを覚えている人も多いだろう。
【4】体操着のブルマー
かつては女子の体操着として存在したが、現在は使われていない。
理由は、太ももを露出する姿が、ひわいであるとして反対運動が起こったためだ。
確かにアダ○トDVDや性○俗ではブルマーは性的なアイテムとされている。
ブルマーが本格的に導入されたきっかけは1964年に行われた東京オリンピックだった。
この大会から正式種目となった女子バレーにおいて日本代表が金メダルを獲得。この時、選手たちが着用していたものがブルマーだった。
当初はエ○チックなものというより「スタイリッシュな欧米に追いつけ」という意識の方が強かったのかもしれない。
【5】焼却炉
かつて学校空間で出されるゴミは、焼却炉で燃やされていた。
学園ドラマや漫画における不良の呼び出しスポットとしても定番である。
だが、小型の焼却炉から、猛毒物質のダイオキシンが放出されることが発覚する。
子供や地域社会の健康被害を考え、現在は学校備え付けの焼却炉はなくなっている。
【6】電話連絡網
電話連絡網も現在は消えつつある。
個人情報保護の観点や、携帯電話しか持たない家が増えていることが関係している。
今思えば電話連絡網は、一言二言の伝言を、電話を通して伝えていくため、伝言ゲームとなってしまう。
今、確実に情報を伝えるならばメールの一斉配信が確実だろう。
学校によってはホームページ上で情報公開がなされることもある。
一見変わらないように見える学校空間も、時代にあわせて変化を遂げている。
「昭和は遠くなりにけり」ということだろう。
(文=平田宏利)
ダイオキシン吸ってたんだろうか