【驚愕】FF15の田畑ディレクター、超有能だった・・・・・・
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【驚愕】FF15の田畑ディレクター、超有能だった・・・・・・
1: 名無しさん 2016/12/04(日) 11:28:46.25 ID:T+Bc1ZA/0.net
田畑 いえ、『FFXV』をどうするかという具体的な話の前に、やるべきことがありました。みんなが『FF』は勝てていないという現実と向き合い、
それを乗り越えるための覚悟を決める必要があった。関係者全員の一致した見解として、“HDで『FF』は勝てなくなっている”わけだから、いま
までのやりかたを踏襲するのではなく、HD世代で勝つためにやらなきゃいけないことはすべてやる。全員が挑戦者の意思を持って制作に取り
組む、ひとつのチームを作るところから始めたんです。
――それから……?
田畑 組織のヒエラルキーをリセットしました。というのも、セクションのリーダーを務める人が、十数年もずっと同じ地位にいたりして。そう
すると当然ながらスタッフどうしの力関係が決まっていて、ものの真贋や、チームとしての勝利条件ではなく、その人の感覚や主観といっ
た個人的な尺度に従う形でみんなが仕事をしてしまう。そういう不要な関係性をリセットする意味で、「いまからここは上も下もない、修羅
の国だ!」という話をしました(笑)。
――つまりは実力主義にしたと。
田畑 はい。最初に全員と面談をして、“残るか残らないかは自分で決めてね”、“残るからにはオレの改革に従ってもらうよ”、“前はこう
だったと言い訳するのはナシ”というのを伝えました。それから、「キミは何ができるのかを見せてよ」という話し合いを行って、個々がチー
ムに対して何ができるのかをはっきりさせたんです。そのうえで、あなたはバランス感覚がいいのでプリプロフェーズのリーダーね、これ
までリーダーだったあなたはクオリティーの高いものは作れるけどほかのセクションとの交渉や取りまとめは苦手だから、このフェーズ
は部下ね、と配置替えをしていきました。超モメましたね!
――それはモメる(苦笑)。
田畑 でも、変化に対してポジティブな人が多かったし、それによって自分が成長しているという実感を多くの人が得られていたから、雰
囲気はよかったんですよ。見えないパワーバランスや、指示系統とは違う力学が働かない組織になって、みんな自分のパフォーマンス
を最大限出せるようになった。いままで挑戦できていなかった領域に踏み出せる人も増え、それが作品に反映されていきました。
――徹底していますね。『FF』で勝ちたい、巻き返したいという、強い言葉を使うなら“逆襲”に懸ける熱のようなものが、チームの皆さんの
中にあったからこそできたのだろうと思います。
田畑 その通りです。『FF』はいまピンチだけど、みんな気持ちの部分では「でも“俺たちは”負けていない」と思っていたはず。HDになって
日本のゲームが欧米に負けていると言われているときも、負けていたのはそのときフロントにいた人たちで、「俺たちはまだ、そこで勝負し
ていない」と。僕も日本のゲームだって絶対勝負できると確信していたけれど、当時は制作に携わっているプラットフォームがHDではなく
て、勝負の土俵に立ててはいなかった。だからみんな、「俺らが挑戦して成功しよう」というマインドを持っている。「勝手に負けたことにしな
いでくれ、俺たちは負けてない」って。