【ネタバレ注意】ニセコイ:226話『ケツベツ』お疲れさまああああああ(泣) 楽さんはラブコメ漫画の歴史にしっかり名を刻んだな(白目)
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【ネタバレ注意】ニセコイ:226話『ケツベツ』お疲れさまああああああ(泣) 楽さんはラブコメ漫画の歴史にしっかり名を刻んだな(白目)
『ケツベツ』
煽り
「それが、紡ぎだされた回答」
楽
「オレも好きだよ、小野寺」
涙を拭う小野寺
楽
「ずっとずっと好きだったんだ
中学の頃から…ずっと…
小野寺の事が好きだった…」
目を閉じ軽く俯く小野寺
小野寺
「…うん、ありがとう…
さっき…分かった
嬉しいよ凄く…本当に…
…でも今はもう違うんだよね?」
楽
「…うん…」
小野寺
「一条君の中にはもう
別の誰かがいるんだよね…?」
楽
「…うん…」
小野寺
「…そっか…」
楽
「…」
楽にカギを差し出す小野寺
小野寺
「これ持ってって」
楽
「!」
小野寺
「私…思い出したんだ
一条君の約束した女の子が誰なのか
でもきっともうコレを持ってるのは
ふさわしくないと思うから…
中に何が入ってるのかまでは
私は思い出せなかったけど
どうするかは一条君に任せるよ」
笑顔の小野寺
小野寺
「さあ行って、きっと待ってるよ」
楽
「…あぁ行ってくる」
小野寺に背を向ける楽
楽
「…小野寺ありがとう」
頂上に向かって駆け出す楽
一人取り残された小野寺
そこへ集、るりがやって来る
るり
「小咲ーーー、あーいたいた
ようやく見つけたわ小咲~
あれ?あんた一人なの?
一条君は?
千棘ちゃんは見つかったの?」
無言の小野寺
るり
「…?小子咲…?」
小野寺
「…一条君なら千棘ちゃんに
会いに行ってるよ」
そこでるりが察する
るり
「…あんた…」
小野寺
「不思議だね…思ったより…
悲しくないんだ…
もっといっぱい泣いちゃうかと
思ってたのに…
自分でもよくわからないの
自分の気持ちが…
るりちゃん、今私
どんな顔してるのかなぁ…」
るり
「…バカね…ヒドイ顔よ…」
るりが小野寺に抱きしめる
るり
「バカ…ホントにバカなんだから…」
涙を一粒流す小野寺
小野寺
「…うん…ごめんね…」
一人頂上を目指す楽が
ポケットからペンダントを取り出す
楽
「…」
小野寺の先程の言葉を思い浮かべる
小野寺
【どうするかは一条君にまかせるよ】
楽
「…」
楽がカギでペンダントを開ける
中にはおもちゃの指輪が2つ、
そして楽と小野寺が将来の自分達へ
宛てた手紙が入っていた
楽
「…指輪と…これは手紙…?」
そこで全て思い出す楽
楽
「そうか…小野寺がオレの…」
楽
(これがオレのずっと
探し求めてた物の答え…
そして自分で手放してしまった物…)
楽
「やっぱり指輪だったんだな
絵本になぞらえて
こっちのはなんだろう…
…【おおきくなったこさきへ】
あーなるほど、大きくなって
再会した時のお互いに向けて
手紙を書いたのか
オレなんて書いたんだろ」
楽手紙
『おおきくなったこさきへ
お元気ですかぼくは多分元気です
大きくなってけっこんしたら
いっぱい好きな動物をかおうな
ゆびわも本物の物を買ってあげます
けっこんしたらこさきの料理を
毎日食べたいです』
楽
「ハハッ…
我ながら可愛い内容だなおい
小野寺の方は何て書いてあるんだろ
ええと…」
小野寺手紙
『大きくなったらくくんへ
大きくなったらくくんはきっと
とっても背が高くなってるんだろうね
早く大きくなって会いたいです
会ってたくさんお話がしたいです
きっとまた会えると信じてます
とっても時間がたってると思うけど
きっと私はずっとらくくんのことが
好きだと思います
らくくんはいまも
わたしのことすきですか
すきでいてくれるとうれー…』
楽
「…ぐっ…」
突然、胸を押さえてその場に蹲る楽
楽
(後悔はしない…
ずっと想い続けて来た事
それがすれ違ってしまった事も
後悔だけはしないと決めた
オレはずっと小野寺の
そばにいるのが幸せだった…
小野寺と笑ったり話したり…
小野寺と同じ空間にいるのが
たまらなく幸せで…
もしずっと小野寺と一緒にいられたら
きっといつまでも幸せだろうなって
今でもそう思う…
でもあの日思っちまったんだオレ
あの日千棘(あいつ)の事を
好きだと気付いた日
口うるさくてわがままで
何考えてるのかわけわかんなくて
ケンカばっかですぐ殴る
とてもいつも幸せでなんて
いられねえけど…
でもまたこうしてこいつと
腹の底から笑いたい
こいつとならオレが
想像もしなかった世界に
一人だけじゃ辿り着けないような世界にも、
2人でなら行けるような気がする
だから…
これであっさりフラれたら
ダサいことこの上ないんだけど…
とにかくオレはもう決めた
あとは…)
頂上に着く楽
大きな岩の前に佇む千棘の後ろ姿