主人の古くからの友人に強烈なジャイアンがいた。周りの人間は皆自分のコマ。自分の気に入らない奴がいたら、コマに命令をして襲わせたり嫌がらせする。コマは一切逆らえず・・・

主人の古くからの友人で、強烈なジャイアン(以下Ｊ)がいた。そのせいで引っ越しを何度もした。
Ｊは、ちょっと考えられない次元の奴で、周りの人間は皆自分のコマ。自分の気に入らない奴がいたら、コマに命令をして襲わせたり嫌がらせする。コマは一切逆らえない。知り合いの間でＪは王国を作り王様だった。
例えば、友達の彼女か嫁さんでも気に入ったら隣に座らせホステスさせられる。もちろんさわられる。お構い無し。
皆で居酒屋に行ったとしよう。あいているグラスに、醤油や一味、マヨネーズやら残飯を入れてビールと焼酎を入れ、最後にＪがガーッペッと糸の引いたタンを入れ使命された人間が飲まなければいけない「Ｊカクテル」という遊び。
これにはさすがに私も旦那に何度も付き合いをやめろといい続けた。
勝手に人のグラスに液体睡眠薬を入れて事故起こすか楽しんだり、空気銃でコマ達に乱射。痛がるのをみて大歓喜。Ｊは人の悲しむ顔、困った顔、痛がる顔、泣き叫ぶ顔が大大大好きらしく、毎日獲物を探してた。
そんなＪが皆嫌なんだけど誰も文句言わない。その神経がわからんかった。皆Ｊに逆らうと何が待ってるかわからなかったからだと思うけど、毎月上納金まで払わされて、痛いことや嫌なことされて、逃げようとしなかった。
私は旦那にいい加減目を醒ませと何度も喧嘩して、殴られの修羅場が半年ほど続いて、一度大怪我してバケツに血をかぶったような格好で帰ってきたときに、ようやく逃げることを承諾。
他のコマは未だにＪのおもちゃ、運転手、舎弟みたいなことやってるようだ。
ちなみにこの話はＪが人殺しで懲役から帰ってきてすぐの話。