30超えてるけど彼女いない歴＝年齢のキモメンなんだが、ある日中学生の姪の下着が盗まれた結果…

ある日、中学生の姪の下着が盗まれ、あろう事か俺が疑われた。
元々義姉と姪に毛嫌いされてたからか真っ先に疑われた。
いくら否定しても姪に「キモイ」「死ね」といわれた。
翌週もまた盗まれた。
しかも盗まれた時間帯、家に居たのは俺だけ。
物的証拠がないのにまた罵倒された。

まったく身に覚えがないので必死に否定したけど兄貴に「悪いがお前の部屋を改めさせてもらう」と言われて離れの部屋から追い出された。
俺は母屋のリビングの隅で正座して義姉と姪に睨まれ続けてた。
たぶん1時間くらい探してたと思う。
いくら探しても何も出てこないので兄貴が「どこへ隠した！」と凄んできた。
何度も何度も必死に否定したけど冤罪は晴れず。
姪が「こんなキモイ犯罪者と一緒に暮らしたくない！」と言い、義姉も「娘が心配」と言い、兄貴と両親が「そろそろ独立したらどうだ？」と言い出し、俺は家から追い出された。

実は俺が出て行ってからも下着は盗まれたらしい。
と言うのも、うちは田舎なので玄関以外の鍵が開いてるのはしょっちゅう。
そこで家の鍵を全部取り替えて鍵がないと入れないようにしたら下着は盗まれなくなったが、今度は外に干してるジャージなどが盗まれるようになったらしい。
キレた兄貴が防犯カメラをつけたところ、そこに姪の同級生が写っていたそうだ。

こうして俺の冤罪は晴れたけど、兄貴や義姉、姪から謝罪の言葉は一切無し。
連絡もお袋から1度きりだけ。
首切られたことがショックでしばらく実家に住み着いてフリーター生活でも・・・と甘く考えてたが、家族にさえ疑われるという現実を見せ付けられてハロワ通いを始めた。
この歳で再就職はかなり厳しいが、バイトで食いつなぐのも限界があるし、目が覚めるきっかけになったと思えば得るものもあった・・・と思いたい。

言葉足らずのところを補足しますと、俺は高校卒業後に県外の製造業へ就職。
会社で借り上げてくれているアパートに住んでいたのですが、リストラ候補に挙がり自主退社しました。
自主退社までの間に会社の近くで新しい仕事を探したのですが、高望みしていた事もあり見つからずに退職。
同時に寮も追い出されたので兄貴に相談して帰郷し、そのまま実家へ転がり込みました。
今考えるといくら離れに住んでいるとはいえ、兄貴夫婦にとっては邪魔者だったのだと思います。
面倒見のいい兄貴への甘えもありましたし、多分そういうのが義姉や姪に疎まれていた理由なのでしょう。