父と祖母に甘やかされて育った弟、両親離婚の時母が「お母さんはね、もうゆうちゃんの事好きじゃないの」→弟に向けた目が怖かった・・・
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父と祖母に甘やかされて育った弟、両親離婚の時母が「お母さんはね、もうゆうちゃんの事好きじゃないの」→弟に向けた目が怖かった・・・
母はまず私と2人だけの時に「お母さんね、この家を出て行こうと思うの」と打ち明けた
「お母さんと来ると遠くへ引っ越ことになるけどいい?」と聞かれ一瞬迷ったけど、
母の居なくなった家に残されることを考えると「私も行きたい」と答えるしかなかった
そこでふと気になって「ゆうちゃんはどうするの?」と聞いた
母の返事は「ゆうちゃんはここに居たいと思うよ」だった
両親の離婚の話し合いから引越しまでは2週間くらいだったと思う
(その間、私は何故か祖母に徹底無視されたw)
子供の目から見ても淡々としていて、母が私を、父が弟を引き取ることに自然と決まった感じだった
弟は最初はそうこたえている様子も無かった
(「鬼ババァとブスがいなくなるの?やったー」とか言ってた)
それがいよいよ引越しトラックが私と母の荷物を積んで今日出て行く、という時になって
「やっぱり僕もついてく、お母さん!」とぐずり出した
正直、私はその当時そうとう弟が嫌いだったけど
「ゆうすけはこれから一生お母さんと離れ離れなんだ」
と子供心に思ってなんだか可哀そうになって
「お母さん、ゆうちゃんも一緒に行けないの?」と聞こうとして母の顔を見た
その時の母の顔は20年以上経った今でも忘れられない
何というか、完全な無表情で弟を見ていた
「ゆうちゃん、お母さんの事嫌いなんでしょ?」
泣きながら首を振る弟
すると母は
「お母さんはね、もうゆうちゃんの事好きじゃないの」
「だいたい『お母さん』じゃなくて『ババァ』なんでしょ?」
そんな事を、淡々と、感情を込めずに言っていた
弟は激しく泣き出し、祖母や父が母の態度にキレたけど母は最後まで冷静なままだった
一緒に車に乗ってからも、私は心臓がドキドキしていた
隣の母が怖かった
母に嫌われたら自分も捨てられるんじゃないかと1人怯えていたのが最大の修羅場