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ドイツ人哲学者 「世界が一つになって一方向に進むことなどない。だから日本は移民を受け入れるべきだ」

   

ドイツ人哲学者 「世界が一つになって一方向に進むことなどない。だから日本は移民を受け入れるべきだ」

1: ソンブレロ銀河(鹿児島県) [ニダ] 2019/12/01(日) 10:45:54.08 ID:BvvLhhEd0● BE:203070264-PLT(24736)
30年前の1989年、ベルリンの壁が壊され、東西冷戦が終わりました。旧西独の首都ボン近郊で育った私は9歳でした。
第2次大戦後、東西に引き裂かれたドイツは1990年、再統一を果たします。激動の時代でした。
当時を振り返ると、ソ連主導の「東側」社会主義陣営に対する、米国を盟主とする「西側」資本主義陣営の
勝利を受けて、「世界は早晩、自由民主主義一色に染まる」との考えが優勢でした。日系米国人の歴史家
フランシス・フクヤマ氏の論文『歴史の終わり』が白眉でした。

それは妄想でした。世界が一つになって一方向に進むことなどないのです。「近代」と言っても、
日本、中国、米国、ドイツで中身は別。日本でも東京と京都は違う。現実は多彩です。歴史の流れに
定型はない。私たちは今、本来の歴史に立ち会っているのです。

人口減少はゆゆしい問題ですが、日本は移民受け入れに及び腰です。言葉や美意識、社会制度など、
つまり文化が分厚い壁になっている。20年後を見据えて、日本語に習熟できるような若い外国人を
100万人単位で受け入れて、訓練することを想像してみてはどうでしょうか。文化的DNAを継承するために、
生物的DNAの継承にはこだわらないという発想です。

マルクス・ガブリエル氏(39) 10年前、ドイツのボン大学哲学科教授に史上最年少の29歳で就任。
“新実在論”の旗手。一般向け哲学書『なぜ世界は存在しないのか』は国内外でベストセラーに。
アメリカ、フランス、日本でも教壇に立つ。趣味の一つはスケートボード。

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https://www.yomiuri.co.jp/culture/20191005-OYT1T50286/


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