もうこれ完全に日本人のDNA 江戸時代の人の描いた”ゆるキャラ”が現代でも通用するセンスに脱帽
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もうこれ完全に日本人のDNA 江戸時代の人の描いた”ゆるキャラ”が現代でも通用するセンスに脱帽
江戸時代にもゆるキャラがいた!?…昔の資料に描かれた不思議な生物の絵が、SNSで話題です。漫画チックなつぶらな瞳にぎざぎざの口、丸みを帯びたのっぺりしたフォルムは、
古記録とは思えない斬新さとかわいらしさ。そのまま着ぐるみにもできそうな勢いです。…でもね。この絵のモデルになった生き物の姿は結構ハードボイルドで…ここまでデフォルメ
できた昔の人たちのセンスに、ちょっぴり脱帽ものなのです…。
この絵は、サメの一種である「シュモクザメ」を描いたものです。江戸時代中期に、山陰地方・隠岐国の特産を幕府に報告するためにまとめられた資料「隠岐国産物絵図注書」にまとめられています。
鳥取県境港市にある「海とくらしの史料館」で行われている、サメをフューチャーした特別展「サメ祭」で展示されています。
特別展では絵に描かれたサメの剥製(はくせい)も展示されています。シュモクザメの一種「アカシュモクザメ」がこちらです。
長さは2.5メートル。色は明るいオレンジ色のようですが、生きている実物はねずみ色のような感じだそうです。頭が左右に張り出して、その先端に目が付いているという特殊な姿。
上から見ると仏具の撞木(しゅもく・鐘を打ち鳴らすハンマーのようなもの)に似ていることから、名前が付いていますが…どうでしょう。個人的にはトンカチどころかエイリアンや
宇宙人にも見えてきたりして…。絵と実物のギャップに、Twitterでは「日本人って、昔から何でも可愛く描いてしまうのね」と感心の声が寄せられています。
「顔はかわいらしく描かれていますが、体全体の描くべきところはしっかり描かれていますよ」と話すのは同館の大池明館長。左側のサメの股間部には、グラスパーと呼ばれる2本の生殖器が描かれ、
オスだと判別できるそう。さすが報告資料…!ポイントはちゃんと押さえられているようです。