「あと5分」の二度寝、デメリットしかなかった 人体のリズムを狂わせ何時間もボーッとした状態が続く
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「あと5分」の二度寝、デメリットしかなかった 人体のリズムを狂わせ何時間もボーッとした状態が続く
毎朝寝床で5分ほどぐずぐずしている行為は、まさに「百害あって一利なし」と言える。
目覚まし時計が鳴っても起きずに、ついスヌーズ機能のボタンを押してしまったりすれば、
脳はホルモンを分泌する信号を出して、ほとんどの場合、再び深い眠りについてしまうことになる。
問題は二度寝をした場合でも、5分や10分後には再び目覚めなければならない点にあり、
これは人体のリズムを非常に狂わすことになってしまう。睡眠クリニックの専門家は、
「この問題を解決するには、目覚まし時計の時刻を普段より10分遅く設定し、目覚ましが鳴るのと
同時にすぐに起きあがるという方法がお勧めだ。そうしないと、人体にいわゆる『睡眠慣性』が
引き起こされてしまい、それが原因となり、目を覚ましても、普段より何時間もぼーっとした
状態が続いてしまう」と指摘した。
理想の状態としては、疲れたらすぐにベッドに横になって寝入り、自然に目が覚めるまで
ぐっすり眠ることであり、このような人は、心身ともに元気な状態で1日の生活をスタートさせる
ことができる。しかしストレスや新生児の育児、仕事などと同様、中途半端な睡眠は、
人がサーカディアンリズム(生体リズム)に沿った生活を送る上での障害となる。
このため、自分で決めた起床時間を守ることは大変重要なことであり、合理的に生活リズムを
コントロールすることにもつながる。
睡眠クリニックのウェブサイトでは、「睡眠時間が9時間を上回ると、健康に対して睡眠不足と
同じような悪影響を及ぼす恐れがある。実際の研究では、睡眠時間が長すぎると、認知症を
患うリスクが高くなり、記憶力の低下がもたらされ、体重も増加傾向となる」と紹介している。
そして、「一方、睡眠時間が6時間未満であっても、週末に寝だめをすることは良い方法とは言えない。
寝不足を補う最良の方法は、より長いスパンで毎晩1~2時間多く眠ることだ。
例えば、1週間さらには1ヶ月にわたって、毎日1時間睡眠時間を多く取ったほうが良い」としている。
専門家は、「目覚まし時計を適切な時間にセットし、それを守るべき。生体リズムが乱されることのないよう、
スヌーズ機能のない目覚まし時計を購入するか、目覚まし時計を部屋の遠くに置くと良い。
わざわざベッドから起き上がらない限り、目覚ましを消すことができないからだ」とアドバイスしている。