高学歴の女性が「一般職」に殺到 なぜ今、事務職が人気なの?
|
|
1:海江田三郎 ★:2016/11/11(金) 10:15:10.80 ID:CAP_USER.net
最近人気のドラマを振り返ってみると、「働く女」が主人公の作品が多いと感じませんか?
今、話題となっているドラマ「地味にスゴイ!」は出版社の校閲部で働く、石原さとみ演じる女性が主人公。
少し前の「家売る女」は不動産屋の営業ウーマンが主人公でした。一昔前、90年代の「ショムニ」に代表されるような
「働く女=OL」、つまり事務職や一般職で働く女性の物語よりも、今は総合職や専門職で働く女性の物語が描かれる
ことが多くなったような気がします。
最近、「事務職」が大学生に人気
しかし現実はというと、実は「事務職」に再び人気が集まっているようなのです。
就職みらい研究所の「就職活動状況レポート(2015年卒)」によると、2015年卒業時点で「最も志望していた職種」
で一番多かった回答は「事務・スタッフ関連職」で50.5%。前年(2014年)の52.0%に引き続き、半分以上の学生が「事務職」志望となっています。
以前の連載で取り上げたように、政府の掲げる「2030」という「2020年までに指導的地位に占める
女性の割合を30%に」という目標に対し、管理職になりたいと思う女性はわずか7%。そして今、
管理職への昇進とは無縁の事務職や一般職が人気になっている……。
なぜ、このような状況が生まれたのでしょうか?
やっぱり「一般職=女性」なの?
総合職・一般職という区分を設けて正社員を雇用するシステムのことを、一般的に「コース別雇用管理」と呼びます。
厚生労働省の「平成26(2014)年度コース別雇用管理制度の実施・指導状況」によると、
39%の企業が昭和61?平成10(1986?1998)年頃にこの制度を導入。1986年に施行された男女雇用機会均等法の影響を受け、
転居を伴う配置換えがあるキャリアコース、転居を伴わない配置換えのみのコースというように職種を二分し、
女性も働き方を選べるシステムとして取り入れられたようです。
もちろん、男性でも「一般職」を選択することができるはずですが、実態は一般職=女性。実際に同じ調査の
「総合職と一般職の採用比率」を見ると、平成26年度の総合職の男女比は女性が22.2%で男性が77.8%、
一般職は女性が82.1%、男性が17.9%となっています。
慶大、早大、青学卒の女性が一般職に殺到
「男女の雇用機会を均等に」と始まったコース別採用。しかしその実態はキャリアを選ぶか、
結婚・出産を選ぶかという二択を早い段階で女性に迫るシステムになってしまっているように思えます。
総合職で仕事と育児の両立はしんどすぎて無理……と感じた女性が「一般職」を選択しているのではないでしょうか。
そのような女性の心境を表すかのように、最近では一般職の採用実績校にはずらりと有名私大の名前が並びます。
例えば大手商社の伊藤忠商事の事務職の採用実績校は早大、青学、中大、津田塾。
また、住友商事は慶大、早大、青学、上智、ICU……(就職四季報・女子版・2017年度版による)。総合職にも内定実績のある有名私大ばかり。
先ほどの「平成26年度コース別雇用管理制度の実施・指導状況」によれば総合職の採用倍率が44倍であるのに対し
、一般職は23倍と、依然として総合職の方が就職の難易度が高い状況ではあります。
しかし、先ほど挙げたような商社の一般職採用は10?40名程度。倍率の公表はされていませんが、
高学歴女性が一般職に殺到する今、競争が激しくなっていることが想像できます。
(以下略)
http://wotopi.jp/archives/43504
元記事:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1478826910/