「ロリコンと言われて・・・」 もうひとつの保育士不足問題
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1:ニカワ ★:2016/07/30(土) 04:21:18.02 ID:CAP_USER9.net
待機児童問題に関心が集まっているが、語られていない「もうひとつの問題」がある。
“男性保育士”問題だ。
「おむつ交換の場にいて欲しくない」
「プールは一緒に入ってほしくない」
「女性保育士とイチャイチャして『子どもの教育に悪い』」
「○○さん(児童の母親)の相談にのってた。『あやしい仲では?』」
これらはすべて、保護者からのクレーム。実にデリケートな問題ではあるが、中には「男性」というだけで、”ロリコン”よばわりされ、耐え切れず辞職した方も……。
いわゆる「男性問題」。男性への”イメージ”から生じる差別が、保育の現場で起きているのである。
偏見の「まなざし」は、社会が作り出した無意識の圧力だ。
繰り返しになるが。デリケートな問題なので、保護者の方の気持ちがわからないわけではない。
だが、無意識の圧力にさらされる息苦しさは、偏見のまなざしを感じている人にしかわからない。まなざしを注いでいる人たちには、そこに地獄が存在することすらわからない。だから余計にややこしいのである。
もちろん男性保育士に期待する保護者もいるし、体育の指導や、運動・遊びの技能を子どもに習得させて欲しいというニーズもある。ただ、これまた微妙な問題で、男性=身体能力が高い、男性=運動好き、男性=外で遊ぶのが得意 「男性だから出来て当たり前」というまなざしも、男性保育士のプレッシャーになるケースも多い。
なぜ、女性の場合には「お茶を入れる」のを求めるだけでセクハラになるのに、男性の場合は「男らしさ」を求める声が、「期待」になってしまうのか。
女性であれば「そりゃ。問題だ!」と周りも騒ぐが、男性の場合は「まぁ、上手くやれよ」と諭されるのがオチ。女性が男性社会に飛び込む以上に、女性社会に男性が溶け込むのは難しいのである。
最近はドラマの影響などもあり男性保育士は急増したものの、実際の就業率は女性の半数程度(男性24.0%、女性の42.0%、保育士事務登録センターと国勢調査のデータからhoikusi.bizが算出)。
海外では男性保育士採用の際に、性犯罪歴等に関する公的な書類の提出を義務付けるケースもあるとされている。目的は「子どもの安全の確保」。性悪説に基づく制度ではあるが、もし、そういった書類が「偏見のまなざし」の抑止につながるのであれば、日本でも議論する価値はおおいにある。
が、そんな議論もおろか、「男性問題」が俎上に上ることすら極めて滅多にないのが現状なのだ。
>>2に続く。