【画像】 北アイルランドの10歳少年、古の剣を川沿いで発見
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10歳の少年が古の剣を金属探知機で発見
誕生日に金属探知機をもらった10歳の少年が、古の剣を発見したと報じられました。
Using a Metal Detector, 10-Year-Old Boy Finds Centuries-Old Sword in Northern Ireland | Smart News | Smithsonian Magazine
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/10-year-old-boy-finds-centuries-old-sword-northern-ireland-180975639/
北アイルランドで暮らすFionntan Fionntanくんは、初めて金属探知機を持って父親やいとこと共にブラックウォーター川沿いを歩いている時に、
金属探知機が反応していることに気づいたとのこと。3人が泥の中から巨大なオブジェクトを引き上げ、自宅まで持って帰って洗い流してみると、
引き上げたのは折れた大きな剣だったそうです。さびついてはいたものの、剣の形はしっかりしており、丸い柄頭がついていました。
手に発見された剣と金属探知機を持つFionntanくん。
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Fionntanくんは、剣を発見した時のことを「すごくドキドキしました。だって剣がここにあるんです。
こんなに大きな物が見つかるとは思っていませんでした」と語っています。
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骨董品の専門家であるMark & David Hawkins氏はサビが剣の大きさを変えていることから「写真から剣の識別は難しい」としつつも、
丸くバスケット状の柄は1610年~1640年に登場したブロードソードに見えると述べています。ただし、このようなデザインの一部は1世紀以上にわたって
イギリス軍将校によって使われていたため、1600年代後半から1700年初頭のものだともみられています。
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金属探知機を持って探索することは、一部の人々の趣味として知られており、1997年から2016年の間にはイギリスだけで100万もの金属探知機を使った
考古学的発見があったとのこと。もちろん、金属探知機で必ずしも何かを発見できるわけではありませんが、2016年にはヴァイキングの財宝が見つかったほか、
2019年には中世の脱税の証拠が見つかったとされています。
金属探知機は一攫千金のチャンスにも思えますが、イギリスではTreasure Act 1996という法律で、埋蔵されていたお金や財宝の発見者に対し、
発見の報告を義務づけています。2019年には、男性らが2015年にヴァイキングの財宝を発見したにも関わらず報告を怠ったとして5~10年の懲役刑を言い渡されました。
Fionntanくんの場合は、剣の発見後、父親が北アイルランド国立博物館の考古学学芸員であるGreer Ramsey氏に連絡。Ramsey氏は記事作成時点で
剣の詳細について調査を進めています。Fionntanくんは剣の劣化を心配しており、「ガレージの中でさびたまま放置されることが、最も望まないことです」とコメントしています。
Fionntanくんやその家族は剣を博物館で保存・展示してほしいと考えているそうですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、
専門家への引き渡しが難しい状況にあるとのことです。
https://gigazine.net/news/20200906-old-sword-metal-detector/