妹(♀)「……私が帰ってきたのに、おかえりの一言もないの?」
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妹(♀)「……私が帰ってきたのに、おかえりの一言もないの?」
妹「関心なくて、いいの?何様のつもりなの、お兄ちゃん。」
妹「……はぁ……もう遅いよ。お兄ちゃんって本当に鈍臭いよね。なにをやらせても後手後手で……見てて本当にイライラするよ。」
妹「今日のご飯なに?どうせ今日もあいつら帰ってこないんでしょ。言っとくけどまたファストフードとか嫌だからね。なにか作ってよ。」
妹「……ふぅん。あ、そ。分かった。」
妹「もう時間も時間だからさっさと食べて済ませようよ。私部屋にいるから出来たら呼んで。」
妹「……ごちそうさま。」
妹「いいよ、洗い物くらい私がやるから。暇ならお風呂洗ってきてよ。」
妹「…………お兄ちゃんさ。」
妹「いつ出てくの、この家。」
妹「実際問題、いても仕方ないでしょ。家のことはお兄ちゃんがほぼひとりでやってるし、あいつらもほぼ帰ってこないし、いる意味ないじゃん。」
妹「いつまでもわざわざこんなところにいないで、さっさと一人暮らしとかしたら。大学の近くでも安いところあるでしょ、きっと。」
妹「……私のことはいいよ。それなりにやれるから。別に、ひとりでも平気だし。」
妹「…………は?」
妹「…………………うざ……。」
妹「……都合のいいときだけお兄ちゃんぶってんじゃねーよ……。そういうの、ほんとイライラする。」
妹「私のことガキ扱いして、お兄ちゃんぶれて、気分いいでしょ。どうせ私はお兄ちゃんが“お兄ちゃん”でいるための道具みたいなもんだもんね。」
妹「…………。」
妹「……言い過ぎた、かも……………ごめん……。」
妹「…………。」
妹「……もう寝るわ。お風呂は明日の朝入るから、ボイラー消しちゃっていいよ。」
妹「……おやすみ。」