女子高生を2人を轢いた85歳、運転中に意識障害か　過失運転致死傷で起訴へ　群馬県前橋市

　前橋市内で１月、自転車で通学途中の女子高校生２人が乗用車にはねられて死傷した事故で、同市の無職川端清勝容疑者（８５）＝自動車運転死傷処罰法違反（過失運転致傷）の疑いで逮捕＝が当時、低血圧の影響で意識障害になっていたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。前橋地検は２６日、同法違反（過失運転致死傷）の罪で起訴する方針。

　群馬県警によると、川端容疑者は１月９日朝、前橋市北代田町の県道交差点内を直進し、右折待ちの車と接触。そのまま対向車線を横切り、路側帯を自転車で登校中の女子高生２人をはね、太田さくらさん（当時１６）を死亡させ、もう１人も一時重体となるけがを負わせた疑いがある。地検が約３カ月の鑑定留置で刑事責任能力を調べていた。

　捜査関係者によると、川端容疑者には低血圧による意識障害の持病があり、医師から運転を控えるよう注意されていた。事故当時も意識障害があったという。川端容疑者は逮捕時、「気づいたら事故を起こしていた」と供述。普段から物忘れが目立ち物損事故も多かったため、家族からも免許返納を勧められていたという。