明大教授の齋藤孝さん「一日1時間でもいいから本を読め。本を読まない人たちが知らない人生がある」
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明大教授の齋藤孝さん「一日1時間でもいいから本を読め。本を読まない人たちが知らない人生がある」
齋藤孝「本を読まない人たちが知らない人生」(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース
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■読書は生きるための基本
私は職業柄、人間が自己形成をしていくうえで、読書がいかに大切かということを身をもって知っています。たとえば哲学者のニーチェは『ツァラトゥストラ』の中で「読書をする怠け者を憎む」と述べています。つまりニーチェは、自己形成のためには読書をするだけではなく、自分で考えることが大切だと言っているのです。
しかし現代人は、自分で考えるどころか、本すら読まなくなってきている。これは非常に深刻な事態でしょう。人間が生きていくうえで欠かせないのが「思考力」です。知識をもとにして自分の頭でものごとを考え、価値観を培っていく。そのベースとなるのが本であり、読書であるからです。
本というのは基本的に、「偉大な他者が書いたもの」です。それらを読むことで、自分の思考を深め、精神を高めることができる。たとえば、夏目漱石が書いた本を持ち歩き、読むことで、偉大な人とつねにつながっている感覚を得ることができます。読書とは、他者の話に耳を傾け、自分自身と向き合うことです。その他者が偉大であればあるほど、一流の思考を自分自身に取り入れ、人間としての骨格を形成するきっかけを与えてくれるのです。
たとえば、サッカー・スペインリーグのFCバルセロナに所属しているメッシというプレーヤーがいますね。メッシのような一流のプレーヤーは、すべてのプレーで見る人を感動させ、刺激を与えることができる。バスケットにおけるマイケル・ジョーダンもそうです。私たちがこれらの人物に直接会えることはまれです。しかし、会う機会はめったになくても、一流の人の本ならば、いつでも誰でも触れることができます。
私は、現代人は文学を読むことの優先順位を高く設定すべきだと思っています。なぜならば文学作品は、「自分の経験以上のもの」を与えてくれるからです。たとえば、『ジャン・クリストフ』という長編小説があります。この小説には、主人公が生まれてから死ぬまでの出来事が詳細に描かれています。このような小説を読んでいると、別の人間の人生を生きたような感覚を得ることができるのです。
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続きはソースで↓
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180503-00218588-toyo-bus_all