自殺練習県大津市いじめ自殺の裁判で遺族が法定で証言。同級生側の弁護士は「殴るなどの行為はあったがいじめではない。自殺との因果関係はない」と主張

６年前、大津市で中学２年の男子生徒が自殺したのはいじめが原因だったとして、遺族が当時の同級生らに賠償を求めている裁判で、男子生徒の両親などに対する尋問が、１９日
、大津地方裁判所で行われました。父親は、「被告らは、自らが犯したことに向き合い猛省をしてほしい」と訴えました。
平成２３年１０月、大津市で中学２年の男子生徒が自殺したことをめぐり、遺族はいじめが原因だったとして、少年審判で殴ったり蹴ったりする暴力を振るったと認定された当時
の同級生とその両親に３８００万円余りの賠償を求めています。
これまでの裁判で遺族側は、「自殺は同級生３人からのいじめが原因だ」と主張しています。
これに対し同級生側の弁護士は、「殴るなどの行為はあったがいじめではない。自殺との因果関係はない」と主張しています。
審理が続く中、ことし７月、当時の同級生３人や男子生徒の両親など計１２人に対し、尋問が行われることが決まっていました。
１９日、大津地方裁判所で開かれた裁判では、男子生徒の両親などが法廷で証言する手続きが行われました。
この中で父親は、「被告らは、いじめではなく遊びだったと主張を続けるが、いいかげんに自らが犯したことに向き合って猛省をしてほしい」と述べ、自殺の原因が同級生らのい
じめだったと主張しました。
また母親は、「息子にごめんなさいと謝ってほしい」と述べ、謝罪を求めました。
尋問は、ことし１２月まで３回で、１１月には、当時の同級生３人に対して行われる予定です。
１９日の尋問のあと、原告の代理人の稲田ますみ弁護士は、「尋問の細かい内容に対する印象などは差し控えたいが、予定していた尋問はできたと思う。次回、予定されている当
時の同級生に対する尋問ではいじめの事実があったことと、自殺との因果関係を明らかにしていきたい」と話していました。