ボンカレー、テレビCMをやめたのに売り上げが伸びる 大塚食品「CMをかなり打ったのに新商品がほとんど認知されなかった。“話題性”を前面に出す戦略に切り換えていく」
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ボンカレー、テレビCMをやめたのに売り上げが伸びる 大塚食品「CMをかなり打ったのに新商品がほとんど認知されなかった。“話題性”を前面に出す戦略に切り換えていく」
●年間120%の伸び
48年目を迎えた大塚食品の「ボンカレー」が好調だ。1968年に世界初のレトルトカレーとして産声を上げ、1973年には年間1億食を突破するなど、“国民食”のひとつともいえる存在になった。食の多様化や保存食品種の増加により、当時のような“爆発的”な売れ行きは今や期待できないが、2013年から2014年、そして2015年とここにきて年間120%増の売り上げで伸びをみせている。
この好調さは、マス広告を大量に投下した効果なのだろうか? いや、実はその逆だ。大塚食品はここ数年、ボンカレーのテレビCMを打っていない。それでも売り上げ増を続けているのは、ウェブ媒体などを通じて“話題性”を届け続けているからだろう。