【社会】諏訪湖・ワカサギ大量死 貧酸素水が原因 生存率14%
|
|
【社会】諏訪湖・ワカサギ大量死 貧酸素水が原因 生存率14%
引用元: 【社会】諏訪湖・ワカサギ大量死 貧酸素水が原因 生存率14%
諏訪湖漁協(長野県諏訪市)は12日、7月末にあったワカサギ大量死の原因について、湖底貧酸素水と水面近くの酸素を多く含んだ水が風でかき混ぜられたために貧酸素水が湖水全域に広がり、ワカサギが酸欠死した、と結論付けた。
大量死後の試験捕り結果から、生存しているワカサギは14~20%ほどで、約80%が死んだと推定。漁の規制も検討中で、秋以降の投網漁や釣りに影響が出そうだ。
同漁協の藤森貫治組合長(72)が記者会見して明らかにした。7月31日から今月9日までに4回、1カ所で3回投網を打って平均値を出す試験捕りを湖の6カ所で実施。
その結果、過去のデータから生存率は14・3%と分析した。多く見ても20%という生き残り数について藤森組合長は「春の採卵結果や生育が良かっただけにとても残念」と話した。
県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)も4日夜に調査した結果、現在いるワカサギは推定で昨年比3分の1の900万匹とした。
漁協は、さらに試験捕りをして回復状況を把握し、その結果次第では、9月1日解禁の投網漁や釣りは厳しい規制を行う考えだ。
諏訪湖でのワカサギ漁獲量は年間約25トン。
うち採卵用に7~10トンを確保する。採卵した約30億粒を国内140カ所の湖沼に出荷しており、藤森組合長は「注文数量は何とか確保したいが、回復状況次第。行政には貧酸素をなくすことを考えてほしい」と話した。http://mainichi.jp/articles/20160910/k00/00e/040/211000c
9月10日 11時22分