【古生物】伊賀市で発見された新種のイルカの化石、学名に「ニンジャ」wwwwwww
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【古生物】伊賀市で発見された新種のイルカの化石、学名に「ニンジャ」wwwwwww
引用元: 【伊賀】新種だった化石、発見場所にちなみ「ニンジャ」[08/02]
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160802-OYT1T50080.html
三重県伊賀市で1998年に見つかった約1700万年前のイルカの化石が新種だったことが分かり、市教委が発表した。
今年3月、群馬県立自然史博物館の木村敏之学芸員(古生物学)らが研究報告書に論文を掲載。伊賀忍者と、発見者の氏原温・名古屋大准教授の名にちなみ、「ニンジャデルフィス ウジハライ」の学名がつけられたという。同市の上野歴史民俗資料館で骨格のレプリカなどが展示されている。
化石は98年、同市下阿波(旧大山田村)の宮谷川河床で氏原准教授と、当時、名古屋大生だった市原俊・名古屋文理大短期大学部助教が発見。2000年に旧大山田村教委と名古屋大が改めて共同調査を行い、頭骨や背骨、胸鰭、肋骨などが見つかった。研究の結果、群馬県立自然史博物館の木村学芸員らが今年3月、同博物館の「研究報告第20号」で新種だと発表し、市教委にも伝えた。
木村学芸員によると、原始的なガンジスカワイルカ上科の中にある「アロデルフィス科」の新属新種だと判明。木村学芸員は、当時の調査に名古屋大の大学院生として加わり、今回、頭骨や上顎の骨の形などからアロデルフィス科の新属新種であることを確認した。同科の化石は国内初の報告例で、世界的にも米カリフォルニア州など北米太平洋岸に限られているという。
イルカを含むクジラ類としては首が長く、細長い吻(くちばし)を持つのが特徴。ゆっくり泳ぎながら、頭や長いくちばしを素早く動かして捕食したと考えられ、体長は約5メートルと推測される。
木村学芸員は「ガンジスカワイルカの仲間は現在、ガンジス川流域などにしか分布しておらず、絶滅が危惧されている。しかし、約1700万年前には世界中に広く分布し、こんな姿のイルカ(ニンジャデルフィス ウジハライ)が日本にもいた」と説明。その上で「ガンジスカワイルカ上科のグループがどのように衰退したのか、今の生物多様性の系譜を考える上で重要だ」としている。
レプリカなどの展示は9月10日まで。問い合わせは伊賀市教委文化財課(0595・47・1285)。
ニンジャデルフィスの生態復元画(足寄動物化石博物館・新村龍也さん画)
ニンジャデルフィスの骨格標本(複製)