「フロッピーディスク」が意外なところで使われていた
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◆フロッピーディスクは今、どんな層に需要があるのか?
’90年代、データの保存や受け渡しと言えばフロッピーディスク(以下、FD)によるものが主流だった。しかしコンピュータの小型化と性能向上に伴い、
扱うデータ容量も大きくなっていき、光ディスクドライブがPCそのものに標準搭載された’00年以降、徐々に廃れていった。
一方、この状況にもかかわらず’14年にFDドライブを新発売したのがパソコンやスマホの周辺機器メーカー「オウルテック」である。
その理由を聞いてみると……。
◆主に官公庁や法人で利用。機密文書の保存用にも
「お客さまからの問い合わせが複数寄せられたからです。こうした特定需要のある商品をなくしてはならないのではないか、
ということで製造しました」(同社広報)
FDドライブは現在、どんな消費者が購入しているのだろうか。
「法人のお客さまや官公庁、フロッピーに保存した思い出などをハードディスクなど別媒体に移したいと考えている方々のようです。
現在のPCにはFDドライブが付属されていませんからね。過去の古いデータのほとんどは、特に官公庁や法人ではFDに保存されていることが多く、
どうしても必要なのだと思います」
ちなみに公的文書や極秘文書を扱う場合、日本でもアメリカでもFDに保存して郵送するシステムが一部で使われている。
メール添付などでデータが流出する可能性があるからだという。
廃れたとはいえ、ニッチな活路があるようだ。
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20171205/Spa_20171205_01434776.html
FDはちょっとしたデータ保存に便利なため、編集部でもまだまだ利用者は多い