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ノーベル賞受賞した日本人・真鍋淑郎さんがアメリカ国籍に変えてまでアメリカで研究した理由が日本の闇すぎると話題に「日本の研究環境に帰りたくない」

   

ノーベル賞受賞した日本人・真鍋淑郎さんがアメリカ国籍に変えてまでアメリカで研究した理由が日本の闇すぎると話題に「日本の研究環境に帰りたくない」

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0 :ハムスター速報 2021年10月6日 11:17 ID:hamusoku

 地球フロンティア研究システムも、来春に本格稼働する地球環境予測のスーパーコンピュータ「地球シミュレーター」の“顔”にと期待をかけていただけに、突然の辞任表明は痛手だったに違いない。真鍋の後任は国際公募で募集するというが、温暖化予測の第一人者の辞任にその後任も決まっていないというのは、やはり尋常な辞め方とは受け止めにくい。

 世界的な頭脳が四〇年ぶりに里帰りし、日本の地球温暖化研究の体制づくりを本格化させようという矢先に、なぜ帰国しなければならないのか。プリンストン大学を退官する真鍋を三顧の礼をもって日本に招請した同研究システムの松野太郎システム長は、内心忸怩(じくじ)たる思いで真鍋の辞任を受け入れざるをえなかったようである。

 「本当に、真鍋さんには申し訳なくてしようがない。僕がもっと環境を整備して、心地よく仕事ができるようにしてあげなければならなかったのに……。せっかく日本に帰ってきていただいたのに、日本の悪いところばかり見せて期待外れに終わらせてしまった」

「日本の悪いところ」とは、いったい何を指しているのか。松野の話にじっと耳を傾けていると、どうやら日本の官僚機構に巣食う縦割り行政の弊害を指摘しているらしいことがわかってきた。そして、その遠因は地球フロンティア研究システムを立ち上げた旧科学技術庁が、気象庁や東大気候システム研究センターとの共同研究に反対したことが“発火点”のようであった。

 「地球シミュレーター計画は、スーパーコンピュータによる膨大な計算を行なうので、一年契約の研究員がほとんどの、この研究システムだけでは使いこなせない。ところが、お役人には縄張り意識や手柄を独占したい考えがあるのか、共同研究にはいい顔をしてくれなかった。コンピュータの能力や数値モデルとは何かを理解してもらえず、箱物だけつくれば君たちだけでやれるだろうという発想から抜け切れていない。こうした縦割り行政を打破して、真鍋さんのやりたいことを好きなようにやらせてあげなければならなかったのに、僕自身が力不足で……」

 真鍋の辞任の責任を、松野は一身に引き受けているような口ぶりに終始したが、「お役人には日本国民全体のためという発想があまり感じられませんね」としみじみ漏らした一言が、真鍋辞任のすべてを物語っているようにも聞こえた。

 当の真鍋は立つ鳥あとを濁さずの心境にあるのか、露骨な官僚批判は極力控えようとするのだが、片言隻句にも胸の内にふくらむ不満の一端が顔を覗かせた。「同じ人間がアメリカでできて、なぜ日本ではできないんでしょう」「日本はもっと挙国体制をとるべきなのに、ここではそれがなかなかできません」――表現は柔らかだが、言わんとするところは縦割り行政が生み出す弊害の核心を衝いている。

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