【レスリング】<“まるで恋人同士”だった伊調馨と田南部コーチ>告発の裏に権力闘争
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【レスリング】<“まるで恋人同士”だった伊調馨と田南部コーチ>告発の裏に権力闘争
伊調の従兄弟I・T氏は、元芸能事務所経営者。4年ほど前には恐喝容疑で逮捕されたこともあったという。
昨秋に行われたイベントで栄本部長とトラブルを起こしており、これにI氏は“顔を潰された”と激怒したことから、栄本部長は今回の告発を“逆恨みを買ったからではないか”と気にしていたと、関係者は証言するのだ。
I氏の知人によれば、「Iさんは、アスリートが筋肉サポートのために使う“キネシオロジーテープ”というものの販売も手掛けています。いわば、その広告塔だったのが、栄さんです。
販売会社のフェイスブックを覗くと、栄さんはもちろん、リオ五輪の63キロ級で金メダルを獲得した川井梨紗子、同じく69キロ級金メダリストの土性沙羅ら至学館所属の選手が宣伝役として登場している。
Iさんは、女子レスリング部に広告宣伝費として20万円を2、3回支払っていました」
それと同時に、至学館以外にもキネシオロジーテープを提供していたという。
「その過程で、Iさんは他の大学のレスリング関係者とも親しくなっていきました。現在、女子レスリング界は、至学館の一強体制です。
当然、それを快く思っていないのが、男子レスリングの方では圧倒的な強さを誇る日体大勢です。
そのため、テープを通じて知りあった日体大OBに栄さんの追い落としの協力を頼んだはずです。現に、Iさんは以前から、告発文に登場する田南部コーチと一緒にいるところを目撃されていました」(同)
■訴えるのは日体大OBばかり
伊調の従兄弟が仕掛け人となったパワハラ告発の裏に、至学館vs.日体大という権力闘争が潜んでいるのが透けて見える。
日本レスリング協会の幹部が打ち明ける。
「栄さんが強化本部長に就く転機となったのが、15年にラスベガスで行われた世界選手権でした。このとき、男子代表は惨敗し、リオ五輪出場が危ぶまれる事態に陥った。
そこで、再建者として白羽の矢が立ったのが、女子代表を五輪の常勝軍団に育て上げた栄さんでした。女子代表だけでなく、より一層男子代表の面倒も見ることになったのです」
その結果、リオ五輪では見事、男子は2つの銀メダル、女子は金4つ、銀1つのメダルを獲得したわけだ。
「栄さんは成果を認められ、従来なら専務理事のポジションだった強化本部長に抜擢されたのです。ますます、男子代表も快進撃を見せるようになり、
昨夏のパリ世界選手権では、フリースタイル、グレコローマンともに金メダルを獲得する快挙を成し遂げました。ですが、男子レスリング界で一大勢力を誇る日体大勢は面白くない。
栄体制に揺さぶりをかけようと、次期強化本部長に日体大OBの佐藤満専修大レスリング部ヘッドコーチを推そうという動きを見せているのです」(同)
実は、告発文に“C”なる匿名で登場するのは、佐藤ヘッドコーチだという。福田富昭会長や栄強化本部長らにより男子代表の強化委員長から閑職に追いやられるというパワハラを受けたと主張しているのだ。
「そして、告発文に圧力を受けた“A”と書かれているのが、その後、実名で取材に応じるようになった田南部さんです。
同じく日体大OBで、佐藤ヘッドコーチが男子の強化委員長に就任したときに、田南部さんもフリースタイルのコーチを務めるようになりました。
さらに、“B”は安達巧という日体大レスリング部の元監督。パワハラを訴えているのは、伊調のほかは日体大OBばかりなのです」(同)
つづく
ディリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180315-00539191-shincho-spo