脳トレによる能力アップは「プラシーボ効果」だったことが証明される
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脳トレによる能力アップは「プラシーボ効果」だったことが証明される
1 : 筑前鐵太郎 ★@\(^o^)/[ageteoff] :2016/06/21(火) 23:44:18.35 ID:CAP_USER.net
脳の機能を高める効果があるとして「脳トレーニング」系の訓練プログラムが関心を集めていますが、その効果をうたう根拠の多くがプラシーボ効果によるバイアスがかかったものであることを明らかにする研究結果が発表されました。
学力の向上や仕事の能力アップ、さらには加齢による脳機能の低下を補うことを目的に、脳を鍛えて認知力を高めるとする、いわゆる「脳トレ」系のコンテンツが大人を中心に人気を集めており、アメリカでは「Lumosity」や「Cogmed」、「NeuroNation」などの大手脳トレーニングプログラムがサービスを提供してきました。しかし、その効果については懐疑的な見方が常に存在しており、実際には脳の機能は向上しておらず、単なるプラシーボ効果、つまりは気のせいであるとする指摘が相次いでいました。
2016年1月には、「加齢に伴う認知能力の低下に対する消費者の恐怖をあおり、ゲームをプレイすることで記憶力の低下や認知症、アルツハイマー病を食い止めることができると示唆したが、その効果を裏付けるための科学的な根拠を持っていなかった」として、アメリカ連邦取引委員会はLumosityに対して200万ドル(約2億4000万円の罰金を課す処分を下しています。
これらのサービスの多くは、実際のユーザーのIQがトレーニング後に向上したという結果を根拠にしていたのですが、その結果が実はプラシーボ効果によって影響を受けた、いわゆる「盛られた」結果になっていたことが科学ジャーナルサイトの「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載された研究結果で明らかにされています。
その中で研究チームは、過去に実施されてプラスの結果を出していた検証実験においては、被験者の集め方に問題があったと指摘しています。多くの場合、被験者を集める際には「脳のトレーニングを行って脳の機能を高めましょう」などといった謳い文句で被験者を集めていたということなのですが、実はこの段階で既にプラシーボ効果の下地づくりが行われていたとしています。「脳の機能を高めましょう」というキャッチコピーで集められた被験者は、当然のように良い結果を期待しながら検証に参加します。すると、本人が意識するとしないにかかわらず、トレーニング後には良い結果が出てしまうというのが研究チームが指摘する問題点であるというわけです。
続き
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文中引用
Billion-dollar brain training industry a sham―nothing but placebo, study suggests | Ars Technica
http://arstechnica.com/science/2016/06/billion-dollar-brain-training-industry-a-sham-nothing-but-placebo-study-suggests/
Placebo effects in cognitive training
http://www.pnas.org/content/early/2016/06/16/1601243113.abstract
【プラセボ】トレーニングによる能力アップは「プラシーボ効果」によって生みだされていたことが証明される