【朗報】手塚治虫氏が学生時代に描いた肉筆原画見つかる。初仕事?二代目春団治さん遺品から
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【朗報】手塚治虫氏が学生時代に描いた肉筆原画見つかる。初仕事?二代目春団治さん遺品から
毎日新聞 12/19(月) 16:02配信
漫画家の手塚治虫(1928~89年)が、大正から戦後にかけ活躍した
落語家の二代目桂春団治(1894~1953年)の依頼で描いた
肉筆画9枚(各縦14センチ、横20センチ)が見つかった。学生時代の手塚が、
春団治の興行ポスター用に落語や芝居の場面を描いた墨絵。
竹内オサム同志社大教授(マンガ史)は「珍しいタッチ。子ども向けと大人向けの両方を使い分け、
模索していた時期の画風が見て取れる」と指摘する。
肉筆画は、二代目春団治の実子で今年1月に亡くなった三代目春団治さんの遺品から見つかった。
ポスター制作後に改めて描いたもので、春団治の似顔絵以外の9カット。戦後間もない45~46年、
春団治が地方興行で演じていた芝居「明烏(あけがらす)夢の泡雪」の場面などが描かれている。
手塚は自伝「ぼくはマンガ家」の中で「大阪落語の重鎮」二代目春団治のポスターを描いたこと、
春団治に声をほめられ、落語家の道に誘われたことをきっかけに、
こっそり落語の練習をしたことなどを記している。
描いたのは手塚が46年1月、現在の毎日小学生新聞の連載でデビューする前後とみられる。
春団治の妻、河本寿栄(かわもと・ひさえ)さん(90)によると、
手塚とは大阪市内の写真館の紹介で知り合い、謝礼を支払った際、
手塚は「絵を描いてお金を頂くのは、これが初めてです」と話したという。
手塚プロダクションの松谷孝征社長は「すばらしい原稿が出てきた。
春団治師匠がずっと大事にしてくださっていたのはありがたい」と話している。
肉筆画は来年4月22、23日の「いけだ春団治まつり」
(大阪府池田市民文化会館)などで公開される。【山田夢留】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161219-00000051-mai-soci