【朗報】震災で親を亡くした三人姉弟妹、ゲーム声優農業の専門学校に無事進学
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【朗報】震災で親を亡くした三人姉弟妹、ゲーム声優農業の専門学校に無事進学
何枚もの女性の写真が出迎えてくれた。写真のところどころに傷がある。変色している箇所もある。
どれも東日本大震災の津波に流されたものだった。記者の脳裏に、6年前の光景がよみがえった。
「あっ、お母さんの写真があったぁ。これもお母さんだ!」
「これ、私のアルバム!ほら、お母さんがいる!」
それは大震災から4週間後のこと。宮城県名取市立閖上小学校の体育館には、
がれき撤去の際に掘り起こされた流出品が集められていた。被災者たちが黙々と、
思い出の品を探すなか、当時12歳だった宮下奈々さんと9歳の奈月さん姉妹が小さな声を上げていたのだ。
写真についた泥を小さな手で拭い、写っていた母の顔をそっとなでる。
ぬれてヨレヨレになったアルバムも破れないよう丁寧にめくっていた。
姉妹の母・久実さん(享年38)は、いつも笑顔だった。
あのとき見つけた家族写真が、いまもリビングのあちらこちらに飾られている。
仏壇の遺影のなかから、家族が集まるこたつを囲むローボードの上から、久
実さんは変わらず優しくほほ笑んでいた。
(略)
奈々さんは3人きょうだいで、兄の直人さん(20)は東京の専門学校2年生。
一人暮らしをしながら、ゲームクリエーターになるために勉強している。
中学3年生の妹の奈月さんは4月から、仙台の高校で「クリエイティブ声優コース」に通って、
声優を目指す。シングルマザーだった母を亡くした宮下家の子どもたちも、
それぞれの春を迎えようとしていた。
全文
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0311/joj_170311_1110413847.html