女子高生考案「モロバーガー」、上河内SAで販売へ

県民になじみの深いネズミザメの切り身「モロ」を使ったハンバーガーを地元高校生が考案、今月末から宇都宮市内の高速道サービスエリア（ＳＡ）で販売される。
ＳＡレストランでレシピを改良、ソースなどの味付けは生徒も試食会に参加して決めた。ご当地グルメとしての注目度は低かったが、栃木独特の食材に高校生が着目して誕生した出色のご当地バーガーだ。

考案したのは宇都宮商業高校（宇都宮市大曽）のビジネス研究部。ＩＦＣ栄養専門学校（同市平出町）と協力してレシピを作り、販売する東北自動車道上河内ＳＡ上り（同市今里町）のレストランなどを運営するあさやホテルが改良を加えて完成させた。
　
発案したのは、ビジネス研究部長の３年、村上香帆（かほ）さん（１８）。「姉が家でモロの煮付けを作ったとき、栃木でしか食べていないという話になり、これはいけるんじゃないかと思った」。ただ、他の部員らの反応はいまいち。「モロって何だっけ」

サメを食べる風習は海なし県ならでは。冷蔵庫もなく、輸送手段も限られていた時代、腐りにくいサメは内陸部でも生食できる貴重な海産物。
一方、アンモニアで臭みが出る欠点もあった。もちろん、新鮮な身を使えば、臭みもない。生徒らはモロのフライを具にしたバーガーを考案した。フィッシュフライよりも鶏肉に近く、食べ応えがある。